第9回JCHO地域医療総合医学会【会長挨拶】

会長挨拶

第9回JCHO地域医療総合医学会の開催にあたって


第9回JCHO地域医療総合医学会
会  長  村上 栄一  
(JCHO仙台病院 院長)

 
 第9回JCHO地域医療総合医学会(JCHO学会)を2024年11月29、30日の2日間にわたり、仙台国際センターで開催させていただきます。コロナに敢然と立ち向かった熊本、三重での地方開催に続いて、仙台で開催できることを大変に光栄に思います。

 本学会のテーマを『ともに築こうJCHOの強み』とさせて頂きました。

 JCHOの組織は57の規模も機能も異なる病院の連合体です。 各病院は地域になくてはならない存在になるべく、さまざまな取り組みを行い、奮闘しております。そして、一つの病院の取り組みで得られた成果は他施設にも大きなヒントになるものと考えます。

 私自身、JCHO学会で「廃院の危機から奇跡の復活を遂げた『熊本総合病院』の取り組み」を知り、学ぼうと訪問させて頂きました。そして、入院稼働数が収支の決め手であること、毎日の朝礼が好調の下支えをしていることを知りました。ここでの学びは当院の病院運営に大変に役立っております。

 JCHO学会は全国の病院が一堂に会する唯一の場です。各病院の“こうすれば上手くゆく、壁はやぶられる!”取り組みを披露して頂き、共有の財産として地元に持ち帰り、実践してみて、その成果を次の学会で発表する。このような流れができ上っていけばJCHOの強みをつくる原動力として、JCHO学会がJCHO発展を支えていくものと確信いたします。本学会では演者了解のもと可能な限り、データを持ち帰って頂けるようにしたいと思っております。

 “教育のJCHO”をめざし、魅力あるシンポジウム、教育講演を揃え、各部会主導の企画も行っていきたいと考えております。特別講演には “はやぶさ”帰還の快挙を成しとげた元プロジェクト・リーダーの川口淳一郎氏(弘前市出身)、そして学術講演には脳トレーニングでお馴染みの川島隆太氏に登場して頂く予定でおります。

 杜の都・仙台の秋も深まった季節となりますが、東北には美味しい食べ物、見どころが沢山あります。“東北の地・仙台に来てよかった!”と思っていただける学会にして参りますので、多くの方々の来仙を心からお待ちいたしております。